2022年12月13日火曜日

車を購入... 必須・やっておくべき手続きや費用、日数

私がある中古車屋で購入した際の手続きを元に、自動車の購入の流れや費用を紹介する。

売買契約

車屋に赴いて現車をチェックする。中古車のチェックポイントは色々なサイトで書かれているので、調べておくべきだろう。 気に入った車があれば、契約する。すぐに契約しても良いだろうし、日数をかけて検討してからでも良いだろう。

本体価格に加え、リサイク料、月割の自動車税・自賠責保険・自動車重量税、その他の諸費用がかかる。 オプションで追加の整備や作業を契約することがあるかもしれない。もしオプションが必須だと言われれば、怪しい会社だろう。 名義変更 (移転登録) を購入者自身で行う場合は保証金 (相場は50,000円のようだ) を預ける。名義変更を依頼する場合、手数料 (私の場合は20,000円だった) を追加で払う。

名義変更を依頼しようかと思ったが、自身で手続きすることにした。 車屋に依頼する場合は、以下に挙げる各種手続きを終えてからでないと車両の引き渡しができない。 自身で手続きする方が費用が安いだけでなく、引き渡しの日程を早めることもできる。 購入から引き渡しまでの間は気持ちが落ち着かないだけでなく、その分だけ車を使用できる期間が減るのは損失だと思うので、早いほうが良い。 詳しいスケジュールは別の記事に書くかもしれない。

ディーラーを含め中古車屋で購入する場合は、契約・支払い後にいくらかの整備をするはずである。なので1-2週間ほどはかかるだろう。 名義変更を中古車屋で依頼する場合、保管場所証明が準備できてからおよそ1週間はかかる。(つまり駐車場の契約で1週間ほど、保管場所証明で1週間を加えると、3週間ほどかかる。)

駐車場の契約

自宅近くで探す。2km以内でないと後述の保管場所証明書を発行してもらえない。

費用は、賃料以外に、敷金 (2ヶ月分)、仲介報酬 (1ヶ月分)、使用承諾証明書 (2,200円)、保証委託料 (半月分) がかかった。保証料以外は他の駐車場でも同程度だろう。

今回の契約では、アパートに付属の駐車場を契約した。電話で不動産屋に連絡、契約書を郵送してもらい、記入・押印して返送した。並行して振り込みを行い、不動産屋で確認後すぐに使用承諾証明書を郵送してくれた。

保管場所証明の取得

いわゆる車庫証明を警察署で取得する。 以下の書類を揃えて警察署で申請すると、1週間ほどで保管場所証明書を受け取れる。
申請書警察署で記入する。このとき手数料 (2,600円) を払う。
所在図・配置図不動産屋で契約した場合、もらえるかもしれない。ない場合は自身で記入する。
使用承諾証明書(または、自認書) 駐車場の契約時に一緒に書いてもらう。(私の場合は2,200円かかった。) もしかすると賃貸借契約書のコピーで良いかもしれない。
申請すると、担当の方が現地に足を運んで調査するらしい。前の車がある場合や既に購入した車を駐車している場合は、その旨を伝えておく。 また、まだ他の契約者が使用している場合、その契約が終わるまでは調査に来てくれないかもしれない。

もし駐車場の賃貸借契約の開始が先の日の場合、早くともその日までは証明書が発行されない。

オプショナルな準備

必須ではないが、前もって用意しておくと良いアイテムを挙げる。
  • クレジットカード: 給油のために、出光かエネオスのクレジットカードを用意しておくと良いだろう。現金や他のクレジットカードよりも割引が効。ガソリン価格比較サイトを参考に、近所で安いところ・条件を確認しておくと良い。
  • ETCカード: ポイントがつく・年会費がかからないものが良いだろう。楽天カードやオリコカードがおすすめ。
  • 偏光サングラス: 朝・夕に陽の光が眩しいことがある。
  • 空気圧計: タイヤ空気圧のチェックは欠かせない。いつも同じ計測器で測る方が増減がわかりやすい。
  • JAF: もし壊れやすい車なら加入しておくと良い。そうでないなら、自動車保険に自動付帯の範囲で十分かも。

印鑑証明書の取得

役所で証明書を発行する。 (300円) マイナンバーカードがあれば、コンビニで発行できるらしい。

もし印鑑登録していなければ、印鑑を作って、役所で印鑑登録する。 登録できる印鑑には条件があるので、役所のウェブサイトなどで確認しておく。

車の引き渡し

店に赴いて受け取る。持参する書類を挙げる。
銀行口座の情報保証金の返金のための口座を伝える。
免許証運転して帰るので。
認印契約書に押印する必要があるなら。
その他?前もって必要書類を確認しておくべきだろう。

移転登録

もし自身で手続きする場合、必要な書類を集めて、運輸支局で手続きする。
前の所有者 (車屋) に用意してもらう書類
印鑑証明書
譲渡証明書任意の書式で良いが、国土交通省のウェブサイトで書式・記入例を入手できる。
委任状これも任意の書式で良い。
自身で用意する書類
保管場所証明書警察署で発行してもらったものをそのまま持ってゆく。
印鑑証明書役所で発行してもらう。 (300円)
運輸支局で準備する書類
申請書運輸支局に置かれているので、申請前に記入する。
手数料納付書運輸支局で手数料 (500円) を納付し、納付書に記入する。
上記のうち、譲渡証明書と委任状は前の所有者の実印が押印してある。譲受人や受任者の欄が空欄で渡されるかもしれないが、書き損じないよう、注意して記載する必要がある。不安があるなら、自動車関連の手続きを専門としている行政書士に手続きを頼んでも良いだろう。 国土交通省のウェブサイトだけでなく、保険会社のウェブサイトでも説明の記事があり、参考になるだろう。主な注意点を以下に挙げる。
  • 譲渡証明書には、譲受人の押印はしない。
  • 車名や型式は車検証の通りに記載する。特に「車名」は市場で言われる車名ではなく、メーカー名が書かれているだろう。
  • 委任状に「委任者」の空欄があるかもしれないが、ここには記載しない。これは、前の所有者や使用者が複数いる場合に記載するものである。受任者欄に手続きへ赴く人の名前を書く。押印する必要は無い。
  • わからないところは曖昧なまま書かず、運輸支局で相談するか、空欄のままでも良いかもしれない。(私の例として、委任状の日付に「平成」と印刷され日付が空欄で前の所有者から渡されたが、何も記載せず渡すと受理された。) 運輸支局に相談窓口がある。

    自動車保険

    自動車保険は任意保険とも呼ばれるように任意だが、加入しておくべき保険である。強制保険では限度額があまり高くないし、物損に対しては補償されない。例えば他の車に少し当てただけでも、数万円やそれ以上の出費になる。完璧に運転できる人は一人もおらずいつか事故を起こしうると思って、加入しておくべきである。

    車を引き渡される前に自動車保険を契約しておきたい。申込みの際の注意点を挙げておく。

  • ナンバーは空欄で良いかもしれない。もし入力する必要があれば、現在のものを入れれば良いはずである。契約期間が始まった後でも変更することができる。
  • 「所有者」は、自身の名前で良いはずである。SBI損保のQAによると、実態上の所有者の名前を「所有者」とすればよいらしい。売買契約が成立していて契約書があり代金を支払っていれば、購入した人が実態上の所有者といって良いはずである。なお他の保険会社では扱いが異なるかもしれない。
  • ETC車載器のセットアップ

    もしETC車載器がついており前の所有者がセットアップ済みであれば、金額が変わらないので、そのまま使用しても問題ないと思うかもしれない。しかし、規約により、正しくセットアップされていない状態でETCを使用してはいけないことになっているはずである。

    私はオートバックスでセットアップを依頼した。 (2,750円) 車載器をつけた車を持ってゆく必要がある。

    オプショナルのサービス

    購入後に登録しておくと良いサービスを挙げる。
  • ETC明細: ETCの利用履歴をウェブサイト上で見れる。クレジットカード会社へ情報が伝わるまで時間がかかるので、はやく料金を確認したいときに便利。
  • ETCマイレージ: 登録しておくと、9%ほど安くなる。
  • 正規ディーラーでの点検 [オプショナル]

    もし認定中古車で無い場合、同型のモデルが新車で販売されていたであろう正規ディーラーで整備を受けると安心だろう。 6ヶ月・1年・2年毎の点検が用意されているはずなので、直近の車検の時期や整備状況を見て点検を依頼するのが良い。 なお、正規ディーラーといえどもメーカーの直営ではない。本社があるなどで整備工場が大きめのところを選ぶようにしている。

    もしかするとタイヤ交換やブレーキパッド交換など様々な項目の交換や整備を勧められるかもしれない。交換が必須かどうか、必須でないなら交換しないとどんな弊害があるか、DIYできるかをもとに整備を依頼するかどうか決める。どの項目を依頼するか、私なりの見解を以下に例示する。

  • タイヤ: 残り溝が1.6mm以上あれば法的には十分だが、2.5mm程度で交換を勧められるかもしれない。このような場合は、勧められたものをすべて交換する必要はなく、価格.comなどで値段を比較すれば良いだろう。ネットで購入したタイヤを持ち込みで交換してくれるかもしれないので、持ち込みでの工賃を確認しておく。
  • エアコンフィルター: 自分でもできるはずなので、依頼しない。
  • エンジンまわりの整備: 故障したときの被害が大きそうなものは早めに交換した方が良いだろう。
  • ライト: 自身で交換した方が安いが、球切れの状態で運行してはいけないので、交換を断るべきではない。前もって自身で点検し交換しておく。
  • 下回りの防錆: 長く乗るならやったほうが良いかも。
  • 車内の消臭: 効果があるのか疑わしい。
  • 0 件のコメント:

    コメントを投稿

    車を購入... 必須・やっておくべき手続きや費用、日数

    私がある中古車屋で購入した際の手続きを元に、自動車の購入の流れや費用を紹介する。 売買契約 車屋に赴いて現車をチェックする。中古車のチェックポイントは色々なサイトで書かれているので、調べておくべきだろう。 気に入った車があれば、契約する。すぐに契約しても良いだろうし、日数をか...